EU離脱 (ちくま新書)
によって 鶴岡 路人
4 5つ星のうち(2人の読者)
EU離脱 (ちくま新書)本pdfダウンロード - 内容紹介 2020年1月末ついにイギリスが正式にEU離脱へ…… これまでの経緯とこれからの課題がこの一冊でわかる! 2016年6月23日、イギリスにおけるEU残留の是非を問う国民投票での離脱派の勝利は、世界中に大きな衝撃をもたらしました。その後、保守党のメイ首相の下で行われたEUとの離脱交渉は混迷を極め、ジョンソン首相に交代。数度の延期の末、2020年1月末、ついに正式な離脱となりました。「紳士の国」「経済合理性で動く」といったイメージとは真逆のイギリスの迷走ぶり。なぜこんなことになったのか――。 本書では、イギリスとEUの両面からブレグジットの全体像をわかりやすく解説しています。イギリスが失うものとはなにか? 一枚岩になれないEUはどうなるのか? これまでの経緯とこれからの課題が見通せる、最速のブレグジット・ガイド。なお問題山積のヨーロッパの現在を最も正確に論じる一冊です。 【目次】 第一章 国民投票から離脱交渉へ 第二章 延期される離脱 第三章 ジョンソン政権による仕切り直し 第四章 「主権を取り戻す」から国家の危機へ 第五章 北アイルランド国境問題とは何だったのか 第六章 再度の国民投票、離脱撤回はあり得たのか 第七章 離脱後のEU・イギリス関係の選択肢 第八章 イギリスなきEU、EUなきイギリスの行方 終章 ブレグジットは何をもたらすのか 内容(「BOOK」データベースより) 二〇一六年六月二三日。イギリスにおけるEU残留の是非を問う国民投票での離脱派の勝利は、世界に衝撃をもたらした。保守党のメイ首相の下で行われたEUとの離脱交渉は混迷を極め、ジョンソン首相に交代。数度の延期の末、二〇二〇年一月末に、ついに正式な離脱へ―。なぜ事態はここまで迷走したのか。それは、EUという存在のあり方と利害抜きには見えてこない。イギリスの内政問題という理解を超え、新たなヨーロッパ統合のあり方を見通す。 著者について 1975年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門は現代欧州政治、国際安全保障。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学院などを経てロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得。在ベルギー日本大使館専門調査員、防衛研究所主任研究官、英王立防衛・安全保障研究所(RUSI)訪問研究員などを歴任。東京財団政策研究所主任研究員を兼務。共編著に『EUの国際政治』(慶應義塾大学出版会)などがある。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 鶴岡/路人 1975年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門は現代欧州政治、国際安全保障。慶應義塾大学法学部卒業後、同大学院などを経てロンドン大学キングス・カレッジで博士号取得。在ベルギー日本大使館専門調査員、防衛研究所主任研究官、英王立防衛・安全保障研究所(RUSL)訪問研究員などを歴任。東京財団政策研究所主任研究員を兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 続きを見る
EU離脱 (ちくま新書)の詳細
本のタイトル : EU離脱 (ちくま新書)
作者 : 鶴岡 路人
ISBN-10 : 448007287X
発売日 : 2020/2/6
カテゴリ : 本
ファイル名 : eu離脱-ちくま新書.pdf
ファイルサイズ : 21.17 (現在のサーバー速度は26.2 Mbpsです
以下は EU離脱 (ちくま新書) の最も正直なレビューです。 この本を読んだり購入したりする場合は、これを検討してください。
2020年1月31日にEUから離脱したイギリス。離脱に向けて、昨年来、東京財団政策研究所のWebサイト上で積極的に論考を発表してきた著者。その論考を中心に、その他の媒体で発表された論説などをまとめたのが本書。一冊の本にするにあたって手を加えられており、ともするとバラバラに見えていた事象も筋の通ったものとして理解出来るようになっている。とりわけ離脱派の誤算についての指摘は鋭く、また厳しい。経済規模を考えれば、EUを離脱してもEUの規制に従うのが合理的となるゆえ、現実には離脱前後で大きな変更がない可能性があり、その場合、むしろEUのルール形成に参加出来なくなるゆえにイギリスの立場は弱くなる。その他、EUの力を背景にイギリスとしての発言力を高めてきた側面もあり、今後はそのレバレッジが利かなくなるなど。離脱派にも一定の理は合ったと思うが、本書に簡潔にまとめられた離脱までの顛末を見ても、少々安易だったのではないかと思わされる。なお、バーコウ議長の議会運営が日本でも話題になったが、議会での議論は本書では必要最低限しか触れられていない。その他にも、おそらくもっと詳述したかったであろうテーマがあったと思われるが、そういうものも必要最低限に絞ることで、全体を見通しの良いものにすることに成功している。書名どおり「EU離脱」について簡にして要を得た書として、まずは手に取りたい一冊である。
0コメント