「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
によって 冷泉 彰彦
3.7 5つ星のうち(27人の読者)
「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書) epubダウンロード - 内容紹介 なぜ上司と部下は話が通じないのか。キレる若者・息苦しい教室・無意味な会議・くだらない標語・リストラと自殺・女性の雇用と少子化問題・女子アナ人気・小泉劇場……、「なんか変だ」。なぜ上司と部下は話が通じないのかキレる若者・息苦しい教室・無意味な会議・くだらない標語・リストラと自殺・女性の雇用と少子化問題・女子アナ人気・小泉劇場……、「なんか変だ」村上龍氏推薦!!「日本語は、日本社会を映す鏡であり、駆動させる燃料でもある。NY在住の著者は『空気』というキーワードで『流通する日本語』を正確に検証している」「空気」がすべてを決めていく……国際関係、少子化、高齢化、若年層の雇用、教育、財政赤字、消費税率、年金……。論点のそれぞれは深刻なのに、激しい対立もなければ現実的な妥協もない、それでいて何となく何かが決まっていく、あるいは先送りされていく、それが日本社会のようだ。そこでは「空気」がすべてを支配しているといってもよいだろう。論理や事実ではなく、「空気」が意思決定の主役になり、またその「空気」が風向きの変化によってよく変わるのだ。(中略)「空気」が支配しているのは、一国レベルの「世論」だけではない。個々の企業における「社内世論」や、学校のクラスにおける「先生ムカツク」とか「○○ちゃんウザい」というようなものも「空気」に他ならず、それぞれの小社会であたかも絶対権力を握っているかのようである。そして、この「空気」に対して、日本人の一人一人は無力である。「何ごともその場の空気によって決まる、というのは良いことではない。だが、その場の空気が濃くなればそれに対抗するのは難しいし何よりも損だろう」そんな感覚が日本の社会の隅々までを満たしている。――<「はじめに」より> 出版社からのコメント 何となくおかしいと思っているのに、いつの間にか物事が決まっていくことってありませんか?それは「場の空気」のせいです。一方、家族や恋人などといるとき、何も話さなくても分かり合えるときはありませんか?それは「関係の空気」のおかげです。「場の空気」の問題については、すでに30年前に山本七平氏が名著『「空気」の研究』を出していますが、著者の冷泉さんは、現在でも日本社会において猛威を振るっている「場の空気」、その一方で「関係の空気」が欠如していることから起こっているさまざまな問題を指摘しつつ、空気発生のメカニズムが日本語のスタイルと密接な関係を持っていることを明らかにしていきます。その上でコミュニケーションの道具としての「かっこいい日本語」を提案する本書は、いまの日本社会、日本語を考えていくうえで、必ず読者の方のお役に立つものと確信しています。 商品の説明をすべて表示する
「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)の詳細
本のタイトル : 「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)
作者 : 冷泉 彰彦
ISBN-10 : 4061498444
発売日 : 2006/6/21
カテゴリ : 本
ファイル名 : 関係の空気-場の空気-講談社現代新書.pdf
ファイルサイズ : 29.95 (現在のサーバー速度は21.38 Mbpsです
以下は、「関係の空気」 「場の空気」 (講談社現代新書)に関する最も有用なレビューの一部です。 この本を購入する/読むことを決定する前にこれを検討することができます。
「うーむ、というわけか」「そういうことだ」・・・文字にすると間が抜けてしまうし、そもそも何を言っているか不明であるこの手の会話が成立する「関係の空気」:これにより日本語は高い伝達能力を発揮する。一方、3人以上の共通理解を前提とする「場の空気」は省略表現・暗号表現を解読できるものと、そうでないものの間に決定的な溝をつくりだす。解読できないものは疎外感を感じ、解読できるものには、解読できないものがいる不快感が生まれる。ところで、現在、日本語の窒息状況(ため口調とですます調の使い分けができないなど)により2人の私的空間に成立する「関係の空気」が薄まり、公的空間にたくみな私的言葉遣いが侵入し「場の空気」を形成しつつある。小泉純一郎の言葉、みのもんたの話術が「場の空気」を左右する。この状況を正常に戻すのは、「美しい日本語」などというある時期の言葉遣いを絶対視することではなく、「ですます」調を正しく使えるようになること。「ですます調」をつかうことで、実は、上司に対して部下が「ものを言い」「指図」も可能な対等な関係性にもなりうるのとのこと。
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